コラム
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「朝はコーヒーで始めるのが日課」
「コーヒーを飲むとお通じが来るから欠かせない」
多くの人にとって朝のコーヒーは一日のスイッチ。
ところが最近、「コーヒーを飲むと便秘になる」「逆に腸が動かなくなる気がする」という声も増えています。
実は、朝のコーヒーが便秘の原因になる人がいるのです。
コーヒーに含まれる カフェイン には、胃や腸を刺激して動かす作用があります。
適量ならぜん動運動(腸が便を送り出す動き)を助ける働きをしますが、強すぎる刺激は逆効果。
自律神経が乱れて腸が一時的に緊張
ぜん動運動がストップしやすくなる
便が硬くなったり、残便感が出やすくなる
つまり、腸が疲れて動けなくなる状態が起きるのです。
さらにカフェインには利尿作用があり、体の水分を奪ってしまうため、便の水分量が減り硬くなるリスクも。
私自身、以前は朝の一杯が欠かせませんでした。
「コーヒーを飲めば腸が動く」と信じ、起きてすぐブラックコーヒーを飲むのが習慣。
最初は快調でしたが、次第に便が出にくくなり、お腹が張る日が増えました。
それでも「カフェインで腸が動くはず」と信じて飲み続け、結果は逆効果。
ある日、朝のコーヒーを白湯に置き換え、朝食後にコーヒーをゆっくり飲むようにしたところ、数日で便通が安定。
「朝いちばんのコーヒーが腸には逆効果だった」と実感しました。
Q. コーヒーで便が出る日もあるのに、なぜ便秘になるの?
A. 一時的な刺激で腸が動いても、その後の自律神経が乱れると動きが鈍くなります。続けるほど腸のリズムが乱れやすくなります。
Q. 1日何杯までなら大丈夫?
A. 体質によりますが、一般的には1日2杯までが目安。特に朝一番の空腹時は刺激が強いので注意。
Q. カフェインレスなら安心?
A. デカフェやカフェインレスなら刺激が弱く、腸への負担は少なめ。ただし冷たいアイスコーヒーは体を冷やしやすいので、常温か温かいものを選びましょう。
腸を動かしたいなら、カフェインだけに頼るのではなく、腸が自然に働く朝のリズムづくりが大切です。
白湯は胃腸を優しく温め、ぜん動運動を促します。冷たい水は腸を冷やして動きを鈍らせるので避けましょう。
「の」の字を描くようにお腹をマッサージすると、腸に刺激を与え便を直腸まで送りやすくなります。
発酵食品(納豆、味噌汁)、水溶性食物繊維(オクラ、海藻、果物)を取り入れることで腸内環境が整い、便を柔らかく保てます。
どうしても飲みたいときは、食後のリラックスタイムに。副交感神経が優位になった状態で飲むことで、カフェインの刺激がやわらぎます。
デカフェや半カフェインの豆を選ぶ
冷たいアイスコーヒーより温かいラテやカフェオレ
砂糖ではなくオリゴ糖やシナモンを加えると腸内の善玉菌が喜ぶ
これらを意識するだけで、朝の一杯が「腸を疲れさせる飲み物」から「腸をサポートする一杯」に変わります。
朝のコーヒーは悪者ではありません。
ただし 飲み方やタイミングを間違えると、腸を刺激しすぎて便秘を招くことがある のです。
空腹時のブラックコーヒーは避ける
白湯→朝食→コーヒーの順番を意識する
発酵食品や水溶性食物繊維を朝食に取り入れる
この3つを意識するだけで、腸は本来のリズムを取り戻し、自然にスッキリ出せる体に近づきます。
「出したいのに出ない…」という朝を変える第一歩は、カフェインとの付き合い方から。
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